美篶堂(みすずどう)は、今年傘寿(80歳)を迎えた創業者で会長の上島松男親方が、1983年に創業しました。
工場のある長野県伊那市美篶という地名が、名前の由来になっています。
現代の製本業界において、多くの製本会社は全自動化された機械による大量生産を基本としています。
その中において美篶堂は、人の手で作り上げることに重きを置く、”手作りを得意とする製本会社”です。
しかしまったく機械を使用しないというわけではなく、その作業工程に特化した専用の機械を使用する場面もあります。
ただそれでも、美篶堂では人の手で作り上げる作業が大半を占めています。
明治維新後に始まった日本の西洋式製本業は、第2次世界大戦の後10〜20年くらいまでは、職人の手作業によって行われるのがごく一般的でした。
上島松男親方も、若い頃に手作業による製本修行を積みました。今やそのような職人の技術も年々失われつつある状況です。
美篶堂ではそういった職人の手作業による製本、いわゆる手製本の技術を現在も生かし、日々様々な本を作っています。
上島真一さんのYouTubeより
編集 鯨岡